ランページタイプ結束バンドの概要

結束バンドはもともとは電気工事の際に、複数の配線を束ねるために用いていた電気周辺機器部品です。

1960年に日本で開発され、バンドの裏面に備わっている凹凸が噛み合うことで一度締めると緩まないという特性を持っています。この凹凸部はトラッキングという名称が付いており、特許も取得しました。昨今ではトラッキングが備わってはいるものの、さらに応用された形で高性能な結束バンドが数多く販売されています。2010年に販売され始めた「ランページタイプ」の結束バンドは、太陽光パネルの固定に用いる専用バンドです。

ランページタイプの製品の特長は耐候性・耐久性に長けていて、ボルトとナットを用いて地面または土台に固定ができるということです。一般的な結束バンドは塩化ビニール製であるため、長期間屋外で使用すると自然に劣化します。特に紫外線には弱く、バンドに亀裂が入りやすいです。ランページタイプであればナイロン製の糸と合成樹脂を素材としているので、長期間屋外で使用しても劣化しません。

太陽光パネルは一定期間ごとに点検をおこなったり、パネルの取り替えと作業も必要です。結束バンド特有の一度締めたら取り外せないままでは都合が悪いため、アジャスターを緩めることで取り外せるのも特徴です。ただしトラッキングのおかげで内側から外側に強い力が加わると、より一層バンドを締めつけるという効果を発揮するので重たい太陽光パネルをしっかりと固定できます。

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