電気設備の配線を行う際に、よく使われるのが結束バンドです。
合成樹脂などでできた細長いひも状の製品で、先端部分に洋服のベルトに付いているバックルと似たような構造の留め具が付いていて、締め上げると元に戻らなくなります。この原理を利用して、配線用のケーブルを縛っておくことができます。結束バンドは用途に応じて多種多様なバリエーションがあり、大きなものだと長さが500mmを超えるような製品があります。
これぐらいのサイズのものは主としてプロが使う工事用で、インフラ用の電線を何本も束ねておいたりするのに利用されます。一方、小さなものだと長さが100mm前後、幅が5mm前後の製品があります。この程度のサイズであれば、文房具店やホームセンター、均一ショップなどで袋詰めされたものが手に入ります。家庭内において、テレビやビデオなどのAV機器や、調理家電などのケーブルを束ねて室内を整頓するのに使えます。結束バンドはオフィスに常備しておいても便利に使えます。
オフィスにはパソコン・プリンタ・ファックスなどのOA機器が所狭しと並んでいますが、これらの接続ケーブルが床の上やデスクの上などに「とぐろ」を巻いている状態だとその分のスペースが無駄になるうえ、見た目も乱雑です。これらを結束バンドで束ねて端に寄せておけば、スッキリと清潔感にあふれたオフィスになります。最近は縁の部分に配線用のレールを備えたOAデスクも普及していますが、このレールの中にケーブルをきれいに収めておきたい時にも重宝します。